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ウェットスーツの選び方(これから魚突きを始める方へ)

2017/09/15

魚突きに絶対必要な道具

先日も「ウェットスーツの重要性、ラッシュガードの危険性」という記事で書いたんですけど、夏以降の季節ではどう頑張ったって裸じゃ海には入れないわけですよね。

そこでウェットスーツを買う必要が出てきたり、あわせて必需品のウェイトも買わなきゃいけなかったりで、やっぱり色んな道具をそろえる必要が出てきます。

 

つまりが、この秋という季節は魚突き初心者の方にとってひとつの分岐点になるわけです。

「気合を入れてウェットを買う」か、
「まあそこまで真剣にやるのもね・・・」と、

海水浴のついで程度に夏だけ魚突きをやっていくか。

 

イシダイとの出会い、そして色んな意味で深みへ

私なんかはアホですから、まだ10代の頃でしたが、ある夏の日、夏も終わりの8月末ぐらいの時期でした。

海パン・サンダル・竹ヤスで潜ってた時、たまたまイシダイを見つけてしまいましてですね。

 

いやーそりゃもう超興奮しました。ていうかイシダイなんざ魚屋でも見たこと無かったし、今まで「お魚図鑑」でしか見たこと無かったような魚が目の前泳いでるんですから!

 

それでまあ「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」と必死こいてそのイシダイを追いかけるも、まー当然その時は突けず。

なぜ突けなかったのかというと、

  • 石鯛が泳ぐ水深はかなり底の方なので、その水深まで潜っていくと水温が低くて寒い。。
  • ていうかまずサンダルなのでその水深まで行くのが超しんどい。
  • 潜れば潜るほど、ショボいヤスゴムが水圧で潰れ、発射しても「へにょ」としかヤスが飛ばない。。

 

もちろんスキルが未熟だからってのはあるんですが、それよりも何よりも、技術うんぬんではどうにもならない「道具の限界」を死ぬほど痛感したんですな。

 

いやーまあそうは言っても、イシダイ突けなかったのがまー悔しゅうて悔しゅうてですね。笑

で、あまりの悔しさに、もう帰ったその日にネットでウェットとフィンと(スーパーミューでしたね)マスクなど潜り道具一式を注文したんですけども。笑

 

それで今になって思うんですが、あの時に一通り道具を揃えておいて良かったなと思うんですよ。

それは別記事でも書いている「安全面」においてもそうなんですが、たぶん、あのままの装備で魚突きを続けていてもイシダイは突けなかっただろうし、そうなると面白くなくて魚突き自体を辞めてたんじゃないかなーと。

 

ちなみに装備を揃えてからの一週間、当時やってたバイトのシフトを最大限に減らし、道具の調整及びイメージトレーニングに全ての時間を費やし・・・

そして一週間後にきっちりとリベンジ(イシダイ36cm、ついでに黒鯛52cm)を果たしてしまったことで、私はもう二度とは戻れぬ深みへと足を踏み入れていくのでした・・・笑

 

 

とりあえず必須なモノ

さて、じゃあ今から魚突きを始めるとして「まず何が必要か」というと。

 

もし今持ってる装備が、当時の私と同じように「竹ヤス・海パン・サンダル・ホームセンターで売ってるマスクとスノーケル」レベルだったとしたら、まず何はともあれこれを用意することが絶対必須です。

 

ウェットスーツ

魚突きってのはシンプルな遊びなので、無駄な道具は何一つありません。

その中でも非常に重要なのがウェットスーツです。

まずはとにかくウェットスーツ。

まずこれが無いと寒くて死にますし、超人並みに寒さに強い人だったとしても、クラゲとかそういうのに刺されて悶え苦しむことになります。

 

あと、ウェットを着る意味というのはそれだけではありません。

 

ウェットスーツはいざという時の保険

まず、ウェットスーツは素材自体が発泡ゴムなので、水に浮きます。

で、浮力があるがゆえにそのままでは潜ることが出来ないので、その浮力を相殺するために「ウェイト(オモリ)」を腰に巻くわけです。

 

そのウェイト量についてはまた別記事で解説をしていますが、基本的には、ほどよく、ちょうど水面に浮かんでいられるぐらいに調整します。(これは体重や体脂肪率によって適正ウェイトは変わってくるので、それぞれで調整するしか無いです)

 

さて、実はこれが安全面で非常に大きい効果を発揮します。

どういうことかというと、ウェイトを巻いた状態でギリ水面に浮かぶレベルということは、いざ危険な状態になってしまった時には

「ウェイトを放棄すれば」

ウェットスーツが浮き輪のような役割になり、同時に救命胴衣として機能するのです。

 

正直、寒さや危険生物からの保護という意味合いよりも、こちらの方がはるかに重要なウェットスーツの役割と言えます。

 

特に、本格的に魚突きをやろうと思う場合には
より深い水深まで潜るわけですから。

 

たとえば、いくら良い手銛を持っていても、
安全面で言えば何も役に立ってはくれませんからね。

「とりあえず何を揃えるべきか?」

という観点で考えるならば、
そこはまず手銛よりもウェットスーツなんです。

 

 

でもお高いんでしょ?

確かにウェットスーツって結構高価なものです。

当店でも2ピース上下セットで3万円ぐらいはしますが、私の経験から言うと、まず最初の段階でしっかりと体に合った、もっといえば魚突きという用途に合ったウェットを着たほうが良いです。

 

それはもちろん、上で述べた安全上の事もそうなのですが、まず快適性が雲泥の差なので、特に体力やスキルの乏しい初心者の段階で体に合った「動きやすくて」「暖かい」ウェットを着るかどうかってのは、マジでものすごい違いになってきます。

 

ちなみになんですが、基本的にはスキューバ用に作られているワンピースウェットなんかはやっぱり魚突きにはあんまり適してないです。

どこが?というと、まず素潜り魚突きでは、とにかく潜行&浮上をたくさん繰り返します。潜行時って頭から海に入る、いわゆる「ヘッドファースト」で潜っていくわけなんですが、その際にワンピースウェットだと絶対に首から水が入ってきます。

 

もうね、これがとにかく寒い。

 

5mm両面ジャージのワンピースとかだと、個人的には10月初旬でもうキツイです。寒くて。

さっきも言いましたがその対策として「フードベスト」を着たりもしますが、まあこれはこれで良い物なのですが、やっぱりフード一体式の2ピースウェットにはかないません。

そりゃワンピースウェット一枚だけよりかは暖かいですが、でも結局首元から水は侵入してくるんですよね。その水がダイレクトに胴体を直撃しないだけマシというだけのことで、結局その水はウェットスーツ内を巡り巡って体温を奪っていきます。

 

と、いうわけで。

いくらダサかろうが何だろうが、あのモジモジくんみたいなスタイルの、フード一体式の2ピースウェットは非常に優れものである、というわけです。

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この手のウェットできちんと体にあったサイズを選べば、ビックリするぐらい水の侵入がありません。

 

素潜り魚突きでは、息の持ちがすべてを決すると言っても過言では無いですから、その意味でもウェットスーツはしっかりした2ピースウェットを着たほうがいいと思います。(素材については後述)

 

寒いと全然息が持ちませんし、体への締め付けがキツイと、これまた息が持ちませんからね。

 

 

ウェットスーツの素材

魚突きでは「表ジャージ裏スキン」が絶対おススメ

 

さて素材ですが、これはもう

「表ジャージ、裏スキン」

を絶対におすすめします。

 

これはその名前の通り、ウェットスーツのネオプレンゴムの「片面(オモテ面)にだけ」ジャージ素材を張り付けたモノです。

魚突きでは岩に擦れたり、魚のヒレが当たったりする事も多いので、表面は破れに強いジャージ素材を。でもって裏側は体への密着性が高く、水の循環が少ない=保温性の高いスキン素材で。

 

私もかなりの種類のウェットスーツを試してきましたが、なんだかんだでこの表ジャージ裏スキン、フード一体の2ピースウェットが魚突きには向いてます。

 

両面スキン

さて、「両面スキン」という素材もあります。

これはもうネオプレンゴムそのまま、ジャージとか一切貼り付けてないネオプレンむき出しの素材で、これは非常に動きやすいということで、フリーダイバーの方はよく着用されてます。

 

ただ、すみません、色んな意見があるとは思うのですが、

個人的には、よりラフに扱うことの多い魚突きで、特に初心者の方が選ぶ最初のウェットとしては、この両面スキンはちょっとオススメ出来ません。

 

その理由としては、

動きやすいっていうけど、それは最初だけ

というのがまずひとつ。

 

いやね、両面スキンのウェットって

メチャクチャ縮みやすい

んですよ。

 

ですから、買った当初のシーズンは良くても次のシーズンでは縮んでしまって、キツくてキツくて動きにくい・・・

私はそういう経験が何度もありまして。

 

じゃあ結局意味ないじゃん、ということでもうそれからは「表ジャージ裏スキン」一択です。

 

実際に両方着用して思うのですが、両面スキンが動きやすいとは言っても、正直言って、表ジャージとそんなに大差はありません。(あくまで個人的な感想です)

 

というか、両面スキンのウェットってほぼオーダーじゃないですか?

一方、表ジャージ裏スキンのウェットって結構メーカの既製品も多いわけで、両面スキンが動きやすいって言う方は、そこを同条件で比較してないような気がするんですよね。

つまり、両面スキンが動きやすいんじゃなくって、オーダーでバッチリ自分に合ったウェットだから動きやすいだけ、だったりするんじゃないかなーという、まあこれも私の勝手な思い込みなんですけどもw

 

話を戻しますと、表ジャージのウェットは両面スキンほど大きく縮むことは無いです。(もちろんちょっとは縮みますけどね)

 

 

それとこれもメチャクチャ重要なポイント。

両面スキンは超カンタンに破れる

んですよ・・・

 

いやもちろん、私が着脱がヘタクソだから、と言ってしまえばそれまでなのですが(笑)

 

ちょっと岩とかに擦ってキズがあったりとか、ちょっと爪を立てちゃったとかそういう些細な事で、そのキズからいともカンタンに

「ブリリっ」 ※注:効果音です

という音を立てて破れます。

 

でね、先述の通り、両面スキンは縮みやすいというのもあって、

時間が経てば立つほど
縮んで着脱しにくくなって、
より輪をかけて破れやすくなる

と・・・。

 

いざ海に着いて、「よーし!今日は波も低いぞ!透明度も良い!」とかワクワクしながらウェットを着るじゃないですか。そこで「ブリリっ」とウェットが破れた時のあの絶望感ときたら・・・(私は2度あります)

 

 

その分、補修もし易いのは確か・・・だけど

でね、両面スキンは「破れやすいけど、その分修復もしやすい」というお話もあったりしますね。

 

それは確かにそうです。
ええ、もちろん私も何度も修復しましたよ。

 

ええ、何度も、何度もね!

 

・・・でもね、そんな補修作業をせっせとしながらね、
こう思っちゃったんですよ。

 

「・・・何で俺はこんなことやってんの?」

って(笑)

 

こんなに頑張って着なきゃいけないほど、
現地でもいつ破れるかヒヤヒヤしなきゃならなくて、
そんなストレスを抱えてまで着るほど

 

両面スキンってそこまで良い物・・・か?

と。

 

いや、ホントに両面スキンを愛用されている方、すみませんm(__)m

決して両面スキンをディスりたいってわけじゃなくて、これはあくまでも「初心者の方が最初に選ぶウェット」というテーマなので、そこら辺をご理解の上で読んでいただければと・・・

 

 

さて、一方、表ジャージ裏スキンのウェットなら、

  • 破れづらい(普通に使ってればまず破れない)
  • 縮みにくい

という、非常に大きなメリットがあるわけで、

 

両面スキンの「動きやすい」というメリットに、
果たしてそれを上回る価値があるのか?

とね、そう思ってしまったわけです。
※繰り返しますが個人的な考えです(笑)

 

 

まとめ

と、いうわけで長々とお伝えしてきたんですが、とりあえず「最初に選ぶ一着目のウェットスーツ」としては、表ジャージ裏スキンの2ピースウェットを選んどけばまず後悔することは無いです。これは断言できます。

 

もし、ボートダイブとかがメインで、岩とかに擦ってキズ入れる心配が無いとかでしたら両面スキンでも良いとは思います。ただその場合は、ちょっと大きめに採寸することをおすすめします。

 

サイズ

最後にサイズ選びについてちょっと解説を。

両面スキンだろうが表ジャージ裏スキンだろうが、ウェットスーツにおいては「サイズ」がものすごく重要です。

 

まあ両面スキンはほとんどの場合がオーダーメイドだと思うので関係ないとして、既製品の表ジャージ裏スキンウェットを購入する場合、そのサイズ選びのコツとしては

身長では無く「体重」を基準に選ぶ

のが良いと思います。

 

よくあるメーカサイズチャート、あれって結構テキトーというか、特に外国のメーカが出してるサイズチャートはホント当てにならないので注意して下さい。

※なのでサイズに迷ったら遠慮なくお電話ください

 

全体的な傾向としては、チャートよりも実物はかなり小さめなのと、サイズチャート上では身長は範囲に収まってるけど、体重が若干オーバーしてる、って場合は迷わずワンサイズアップです。

丈が長くなってしまう可能性も無きにしも非ずですが、胴体がキツくなるよりかはマシです。まあこのあたりはどうしても既製品なので、一般的な体型をベースに作られているので万人に合うフィッティングは到底不可能です。

 

ただ、とはいってもこの手の2ピースウェットはサイズの許容範囲がかなり広いので、よっぽど特殊な体系でもなければ大抵は合うサイズを探すことが可能だと思います。

上下でサイズを変えることもできますしね。

 

そのあたりは数百パターンのお客様のウェットを選んできた当店にそれなりのフィッティングノウハウの蓄積があるので、サイズに迷ったら本当にお気軽にご連絡を頂ければと思います。

 

体に良く合ったウェットはマジで快適なので、妥協せずにじっくりと選んでみてくださいね!

 

 

※ウェットスーツの着用方法については
こちらの記事で解説をしていますので
ぜひ合わせてご覧になってみて下さい。

→ 魚突き用2ピースウェットスーツの着用方法(動画解説)

 

 

 

 

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