店長の魚突き道具一式
以前から良く
「魚突きにはどんな道具が必要なのか教えて欲しい」
「何を揃えたらいいのか分からない」
というお問い合わせを頂いておりまして、もちろんそういう方々には個別でその都度ご案内させてもらってました。
それでふと思ったんですが、そういえば私の潜り道具って全部一式で載せた事なかったなーと思いまして、今回マイグッズ一式を写真に撮ってみました。
でもって個人的にもこれ、道具リストとして忘れ物防止にも役立つなーと。笑
それぞれの道具についても一個一個解説をしていきますので、今から道具を揃えていくという方はひとつご参考にしてみて下さい。
と言っても、もちろん道具の使いやすい・使いにくいという感覚は人それぞれですし、潜る場所や体力によってもチョイスする道具は変わってくるとは思います。
下記で紹介する道具は、マジでまんま私が普段使ってる潜り道具そのものでして、
もちろんこれらの道具に行き着いた理由も当然あるわけですが、中には私以外の方にはちょっと理解しがたい、変態的な観点でチョイスされた道具も含まれていたりします。笑
そのあたりも含めて、あくまで参考資料として役立てて頂ければと思います。
まあ、魚突きで無駄な道具というのはほとんどありません。
なので、下記で紹介している「道具リスト」についてはまず必要なものだと思ってもらって間違いはないです。
(要するに、たとえば私が履いているカーボンフィンは必ずしも必要という訳ではないけど、フィンそのものは絶対必要な道具、ということです)
これをベースに、あとは個々の道具のチョイスで、ご自身の味付けをしていって頂ければ幸いです。
Contents
店長の魚突き道具一式
- 手銛(ヤス)
- ウェットスーツ(2ピース上下)
- フィン
- マスク&スノーケル
- グローブ
- ブーツ(ソックス)
- フロート一式
- ウェイトベルト&メグシ
- 海パン
- ナイフ
- 道具箱(予備装備一式)
- 箱 or バッグ
手銛(ヤス)
普段使っているのはファルコン3本継(1.45m+1.1m+1.45m)です。
銛先は基本常にβチタン羽根式銛先を使います。あと予備&カサゴ用に2本パラライザーをフロートにぶら下げますね。
ゴムは今の所アメゴムの15mmを愛用してます。ゴムの長さは60cm、グリップポイントは後端から240cm付近なので、手当の長さを差し引くと4倍弱ぐらい伸ばしてる計算ですね。
これはちょっとキツめのセッティングですが、レストタブ使いだしてからは随分ラクになりました。
手銛の選び方についても先日記事にしましたが、そこでも書いたように、海が濁ってる場合は中間シャフトを抜いて2本継ぎ3mの手銛として使ってます。
ウェットスーツ(2ピース上下)
ウェットスーツは季節によって厚みを変えますが、基本的なウェットスーツの形としては「フード一体型ジャケット&パンツ」の2ピースウェットスーツ(表ジャージ裏スキン)です。
- 夏(7月頭~9月末)→ 上下3mm、下ハイウェストパンツ
- 秋(10月いっぱい)→ 上3mm、下5mmロングジョン
- 秋~冬(11月~年内)→ 上下5mm、下ロングジョン(場合によっては+ホットジェル)
秋がちょっと変則的ですが、上だけ3mmでもかなり圧迫感が減るんですよね。代わりに下が5mmのロングジョンなので若干下半身が浮きやすいんですけども。
まあやっぱり、動きやすくて息も持ちやすい3mmウェットを可能な限り長く着ていたいのは山々なんですが、寒い思いをしてまで3mmを着るのは本末転倒なので、基本は余裕を持って5mmに切り替えるようにはしてますね。
ちなみに写真のイマージョンのウェットは既に廃盤になった柄で、たしか4年ぐらい前の物なんですがまだまだ普通に着れますね。やっぱり何だかんだで日本のヤマモト生地は長持ちするなーという印象です。
フィン
自慢にもならないですが、私はかなり脚力に乏しいです。笑
学生時代は陸上やってたし、短距離は今でもかなり速いと思うんですが・・・いやー何ででしょうね。フィンを蹴るとふくらはぎが超痛くなるんですよ。やっぱりフィンを蹴るための筋肉って走るための筋肉とは別なんだ、と私は思い込む事にしてるんですが笑
まあそんな私にとっては死活問題ということで、フィンはかなり真剣に選んでます。
今愛用してるのはBLACKTECHのカーボンフィンで、硬さはMAX柔らかいモデルです。
これ、冒頭でも言いましたようにカーボンフィンは絶対必須のアイテムってわけじゃありません。別にプラスチックのフィンでも全然普通に魚突きできます。
ただまあ人ってラクな方に流される生き物でして、一度カーボンの楽さを覚えてしまうともう戻れませんね。笑
これなら3~4時間泳いでも足首やふくらはぎは全く痛くならないし、水深も-20mは全然普通に行けます。
ただし、フィンを選ぶ際の注意点として、流れのある場所に行くことが多い方は、あまり柔らかいフィンだと流れを超えられず危険です。
現に私のフィンでも、爆流ポイントでは正直話になりません。また、水深20mで「大物を突いて浮上」となるとやっぱりパワー不足です。
そのあたり、パワーと快適性はどうしてもトレードオフにはなりますので、ご自身のフィールドとスキルと相談した上でフィンの硬さを決めて頂ければと思います。
マスク&スノーケル
マスクは顔にあってれば何でもオッケーです。
スノーケルも別にどんなものでも良いっちゃ良いですが、個人的には弁「なし」のタイプが好み。弁つきのスノーケルは水の排出が楽ではありますが、弁に砂が詰まったりといったトラブルが起きる可能性もあり、信頼性の面から私は弁無しを愛用してます。
グローブ
これは見ての通り、ホームセンターに置いてあるアレですね。笑
いや正直これで十分です。というかこの手の「ゴム付き軍手」はグリップ力は最高だし安くて気軽に使えるしでかなりの優れもの。
ちなみに私が愛用している写真の青いグローブは、グリップ面がニトリルゴムのタイプで、手銛の滑り止めと相性が良いので最近はずっとコレですね。
ブーツ(ソックス)
ブーツは定番、ミューブーツの3mmを愛用。
でもってこれ普通のミューブーツじゃなくて靴みたいになったショートカットタイプなんですが、個人的にはこれが好きですね。
案外寒くないですし、何より洗ってからも乾きやすいってのが一番のメリットです。ブーツってどうしてもニオイが染み付きやすいですしね。
フロート一式
これも以前ブログで紹介したフロートシステムそのまま。
遠征や複数人での魚突きなど、荷物をクルマに詰め込まなきゃならないケースでは、空気を抜いて小さく出来るボートフェンダーを利用することも多いです。
ウェイトベルト&メグシ
ベルトはナイロンではなく、乾きやすくて滑りづらいゴム製を愛用。
ラバーベルトはホームセンターの「ゴムロール」3mm厚50mm幅のものを流用して、バックルはこれまたホームセンターで調達したワンタッチバックルでクイックリリースに。
メグシはチタンメグシ(8mm径)で、魚の締めはこのメグシでやってます。(締めにナイフは使いません)
海パン
中にはマッパでそのままウェット着る方もいらっしゃいますが、私は無難に海パン派ですw
ナイフ
ナイフは腕に装着する「緊急用」と、海から上がって魚を処理するための「腹出し用」の2本。
ナイフについては何度かブログでも書いてますが、緊急用ナイフは緊急用ナイフとして、必ずそれ専用の物を用意します。腹出しやウロコ取りなど煩雑な作業は別にナイフを用意し、普段は緊急用ナイフは絶対に使わないように。イザって時に切れ味が落ちてちゃ全く意味ないですからね。
腹出し用ナイフはもうホント何でも良いです。使わなくなった包丁でもいいぐらい。
道具の収納と予備について
道具箱(予備装備一式)
まあ、やっぱり何だかんだ道具を「忘れる」ことってあるわけですよ。
そこでもう私は大物(フィンとか手銛とか)を除いて、だいたいの装備の予備を用意してこういった工具箱に金具や小物類と一緒に詰め込んでます。
内容物としては、
- アメゴム予備一式(紐含む)
- 銛先・先端チップ予備
- 曇りどめ
- マスク予備
- スノーケル予備
- ブーツ予備
- 手袋予備
- ウェイト
- ホットジェル
- ライト
- サルカン数個
- ブランチハンガー数個
- 時計
他諸々、って感じですね。
おいおいマスクやブーツまで予備があるんかい、って感じですが、これらも案外(っていうか当然)忘れたらその日の魚突きは諦めるしかないってアイテムですもんね。
私がよくやってしまうのが、ブーツやなんかを前回使って干したまま放置・・・で次持っていくのを忘れるってパターンw でもブーツ履くの前提でフィンのサイズ決めてるんで、こんな小物でも結局これが無いと潜りになんないんですよね。。
まあそんな感じで、よく忘れてしまう道具については、別にボロくても何でも良いんで予備を持っていくのがいいかもしれません。
箱 or バッグ
潜り道具を入れる箱には自分、結構コダワリがありまして。
まあ見てくれは何の変哲もない、ホームセンターで買ってきたアイリスオーヤマのプラ箱なんですけど。笑
いくつかサイズ別で使い分けてるんですが、写真のコレは「道具一式(フィン・手銛・フロート以外)」がギリギリ入るサイズ。(たしかRVBOX 600Fだったと思います)
http://www.irisplaza.co.jp/Index.asp?KB=SHOSAI&SID=H209119F
これホントに装備入れたらパンパンになるぐらいのギリギリ感なんですが、大きくない車で海に行く時、または人の車に乗っけてもらう時など、収納サイズを絞りたい時には重宝します。
見ての通り形状が平らなので、上にまた別の箱やクーラー等が置けますし、同じRVBOX 600Fならスタッキングもできます。
荷室に余裕があれば、同じRVBOXでもロングフィンが丸々入るぐらいデカい1150Dが便利なんですけどね。でもこんだけデカいと車によっては入らなかったりもするので、こんな感じで600Fみたいなサイズの箱を一個持っていれば色んなシチュエーションに柔軟に対応できます。
http://www.irisplaza.co.jp/Index.asp?KB=SHOSAI&SID=H209188F
あ、余談なんですけど。
私は箱にしてもバッグにしても、必ずある程度「密閉」出来るタイプの物を使ってます。
これは何でかって言うと、まあちょっと汚い話ではあるんですが「ニオイ」を封じ込めるためです。笑
使った後のウェットって魚やその他諸々()のニオイで結構クサかったりもするもんで、オープンになったタイプの入れ物だと車内が臭くなっちゃうんですよ。これは特に夏場、車中泊を繰り返して魚突きをしてたりすると、自分ひとりの単独行でも結構イヤになるぐらい匂います。笑
あとはそれこそ、人の車に乗せてもらってる時にそれだと超迷惑かけちゃいますしね。
まとめ
以上が私が使っている魚突き道具一式です。
こうして振り返ってみると案外ムダな物が無いような?
しっかし、そんな数が多いわけでもないのに、何で潜り道具ってあんなに忘れることが多いんですかね?笑
マスク忘れたブーツ忘れたは日常茶飯事、フィンや手銛でさえ普通に忘れるって自分でもちょっとヤバイなと思いますが笑
しかも魚突きはどの道具忘れてもアウツですし、釣りみたいに釣具屋さんに行きゃ取り敢えず何とかなるようなモンでもないんで、忘れ物というのはホントに困りもんです。
今回やってみて自分でも思ったんですが、こうやって道具の棚卸し&リスト化をやってみるってのも良いですね。道具を見直すきっかけになるし、忘れ物防止にもなるでしょうし。
まあ何かしらの参考になれば幸いです(*´∀`*)