ウェットスーツの重要性、ラッシュガードの危険性

ウェットスーツの重要性、ラッシュガードの危険性

魚突きで最も大切な道具

魚突きはここ数年で初心者の方が非常に増えました。

それでやっぱり皆さん最初は(実際私も最初はそうでしたが)、海水浴の「ついで」に魚突きをして、やってみると面白くてハマっていく、というパターンが多いかと思います。

 

装備としても、

  • ラッシュガード
  • 海パン
  • 竹ヤス

に、あとは近くの釣具屋やホームセンターで揃えたマスク&スノーケル、フィンといった軽装で魚突き。

 

安全に関わることなのでまず結論から言いますが、

こういった軽装備で魚突きを続けていれば、いずれ重大な事故に繋がる

という事だけは認識しておいてください。

 

これは脅したいわけでも装備を買ってもらいたいわけでも何でもなくて、魚突きは本当に一歩間違えば死が待つという危険なスポーツです。

そしてどんなに屈強で体力に自信がある人でも、ウェットスーツやフィンといった道具無しでは何も出来ません。

 

自分の身を守ることができるのは、自分の肉体と、自分が選んだ道具だけです。

 

下記では道具の中でも最も重要な、ウェットスーツの重要性について書いています。

まず一読頂いて、自分の装備を見直すきっかけにしてみてください。

 

ラッシュガードで魚突きをする危険

まずは最初に、「ラッシュガードで素潜り・魚突きを行う危険性」についてお伝えしたいと思います。

 

夏場は、水温が30度前後あります。

なので、確かにラッシュガードで潜っていても1~2時間は全然寒くないでしょう。

 

しかし、「寒いか寒くないか」というのはここではさほど重要な問題ではありません。

寒くないからと言ってラッシュガードで潜り続けるというのは、私からしてみれば自殺行為だとさえ思います。

 

それは何故か? まず、

ラッシュガードには「浮力」がありません。

 

それがウェットスーツとの致命的な違いです。

 

ちょっと想像してみて下さい。

  • 魚を追いかけてるうちに沖に来てしまい、流れで戻れなくなった
  • 寒くなって近くの瀬に上がったが、もう再び海に入る体力がない

こうなってしまったら、もはや助かる術はありません。

 

これがもしもウェットスーツを着ていれば、

ウェットスーツ自体に「浮力」があるので、万が一の際は腰に巻いたオモリを捨てれば、水面に浮かんでいられる

のです。

 

もちろんウェットスーツには保温性もありますので、もしも漂流という事態に陥ったとしても、低体温症になるまでにはかなりの時間を稼げます。

※それに加えてフロートを持っていれば、それに掴まって浮かんでいられるのでより有効です。

 

ウェットスーツの重要性

これは大げさな話でも何でもなく、魚突きにおいてウェットスーツというのは「命綱」と言える道具です。

魚突きでは、どうしても手銛やフィンといったアイテムを先に揃えたくなりますが、何はなくともまずはウェットスーツです。

 

「まあ、ラッシュガードで行けるでしょ」で魚突きをするのは、絶対にやめて下さい。

 

魚突きは非常に楽しい遊びですが、自然を相手にする以上、常に危険がつきまといます。

特に海という過酷な環境においては、正直、人間の力だけではどうにもならない事ばかりです。

 

どんなにタフな人間でも、フリーダイビングの世界チャンピオンでも、ウェットスーツ無しでは完全に無力です。

 

道具あっての安全意識

ただその一方、こういう意見を唱える方も多いです。

「いくら道具があるからと言って安全なわけではない」

 

半分賛成ですが、半分反対です。

というか私はそういう事を言う人に一度聞いてみたいのですが、

「ではあなたは、安全上有効な道具を使わないのですか?」

 

一見バカげた問いかけのように見えるかもしれませんが、本当に結局はそういうことなんですよ。

「道具があるからと言って~」という、安全上の“意識”の話というのは、まず安全上必要な道具を揃えてからの話です。

 

「私は安全意識が高いので、ラッシュガードで潜ります」というのは有り得ないですよね?

道具あっての安全意識だし、だいたい安全意識が高いのなら、安全上有効な道具を「使わない」なんてことは選択肢にすらならないはずなんです。

 

繰り返しますが、ウェットスーツは

安全上 “必須” な装備

です。

 

「ゆくゆくは揃えたらいい装備」ではなく、

「あったら有効な道具」でもありません。

そういう「プラスアルファ」の装備ではなく、初心者ベテラン問わず、魚突きをするならば安全上必須な装備です。

 

魚突きはスノーケリングではありません。

より深く潜る上、魚を追いかけて沖まで出ることも多い、別物のスポーツという認識で、安全に取り組んでもらえればと思います。