【ひばり結び】一本引き用ゴムの結び方

ゴムと手銛の接続について

 

さて、今は太いゴムの一本引きが主流ということもあり、「一本引きの場合、ゴムは一体どう手銛と接続すれば良いんですか?」とか「結び方を教えて下さい」というお問い合わせを最近良く頂きます。

 

それで今回は、あくまで私個人のやり方にはなりますが、一本引きゴムの繋ぎ方などをご紹介したいなと。

 

やり方としては2種類あります。

まず、タイトルにもある「ひばり結び」という結び方で、シンプルにゴムを結んじゃう方法。

そして2つめは「ウィッシュボン」という金具を用いて、ゴムをガッチリ固定する方法。

 

この2つの方式にはそれぞれ良さがありますが、今回は主に「ひばり結び」でやる方式をご紹介していきたいと思います。

ちなみに私自身は、ほぼこのひばり結びでゴムを結んで使ってます。

 

 

「手当て」は必須

さて、まずは前提の話なんですけども、ゴムを1本引きで使う場合は「手当て」が必須になります。

下の写真で、ゴムの先についているナイロン素材のバンドが「手当て(またはハンドストラップ)」になります。

 

2本引きの場合は、単にゴムをループにしてその輪っかに手を通して使えましたけど、1本引きは当然のことながらそうは行きません。

どうやったって、この手当てを使う必要が出てきます。

 

なので、1本引きでゴムを使う場合は

  1. 後端金具とゴムの接続
  2. 手当てとゴムの接続

この2箇所をライン(紐)で接続する必要があるというわけですね。

 

普通はウィッシュボンを使う

で、一般的にはその接続には「ウィッシュボン」を使います。

【ウィッシュボン】

 

こんな感じ↑の金属製のウィッシュボンか、もしくは下の写真みたいな「ラインウィッシュボン」をゴム内部に挿入し、その上から細いラインでガッチリ結んで固定、という方式ですね。

20150624_125351200_iOS

まあこれが王道というか一番間違いのないやり方なので、こうやってキチンとウィッシュボンを使うに越したことは無いと思います。結んだ際の出っ張りも最小限に抑えられるので、水の抵抗も少なくて済みます。

私のやり方

ただ、冒頭でも言いましたが私はあまりウィッシュボンを使わず、「ひばり結び」というやり方で、ゴムを紐で直接結んでしまうことが多いです。

 

これは何故かと言うと、ひばり結びだと「ゴムを簡単に取り外しできる」からですね。

ウィッシュボンは金具を挿入した後、ラインでガッチガチに縛り上げてしまうので、ゴムを気軽に取り外したりは出来ません。

 

私がなんでゴムを外したいのかといえば、

  1. ゴムを長持ちさせたいから
  2. ゴムの長さを現場(海)で使いながら調節したいから

という理由からです。

 

ゴムは消耗品なので、いずれは劣化するものですが、一番先に傷んでくるのが「結んだ箇所」なんですね。

なので、使用後は出来る限りラインを解いてやってゴム単体で保管すれば、当店のアメゴムなんかはかなり長持ちするんですよ。

 

あとは海でゴムの長さを変えたいなーというシチュエーションも結構あるもので、そういった際にもひばり結びだと簡単に解いて長さを変えることができちゃいます。

そんな理由から、私は主にはひばり結びでゴムを接続してるってわけですね。(ただもちろん、ここぞというシーンではしっかりとウィッシュボンで繋いだゴムを使います)

 

ひばり結びの全体像

20150802_052639323_iOS

さて、そんな私の結び方についてですが、全体像としては写真の通りです。

 

先ほども言ったように、1本引きは2箇所ほどラインを結ぶ必要があるわけですが、ご覧の通り私はそのどちらの箇所も「ひばり結び」でラインをつないでます。

実は以前は片方だけウィッシュボンを使ってたんですけども、コレ別に両方ひばり結びでもいけるんじゃね?と思って試してみた所、特に何の問題もなく。

 

これでも意外と?すっぽ抜けは皆無なんですよね。

 

ただちょっと注意点としては、

・使用するライン(紐)
・使用するゴムの質

この2点によっては「ひばり結び」が効かない、つまりシッカリと締まってくれない事もあろうかと思います。

 

特に通常チョッキラインなんかに使っているようなモンスターラインなんかは表面がツルツルした素材のものが多いですから、あれだと滑って締まらないのでひばり結びにはまったく向いてません。

あとは固いゴムや表面にツルツルのコーティングがしてあるゴムだと、やっぱり紐が締まってくれません。

 

ちなみに私が使っているラインはこれ。


「ひばり結び」で直接ゴムを締め上げるのに、これ以上のラインはありません。
一度グッと力をかけて締めれば、まず抜けませんし容易には緩みません。

更に水に濡れると固くなる性質もありますので、海に浸ければなおのこと抜けづらくなります。

ライン自体も太いので、縛った箇所のゴム劣化も最小限に抑えられます。

 

強度そのものはケプラー・ダイニーマと比べると劣りますが、これもかなり太い紐なので切るには相当な力が必要です。というか魚と引っ張り合いになった場合、このラインが切れる前に普通はゴムが切れますね。

 

ひばり結びのやり方

ひばり結びは結び方としては非常にカンタンで、まず紐を輪っかにしたら、この写真のようにクリンと回してミッキーのような形を作ります。

20150802_052916646_iOS

それをパタンと畳んで、

20150802_052932946_iOS

そうやって出来た輪っかにゴムを通し

20150802_052948395_iOS

あとはギュッと引っ張ればもうそれでOK。

20150802_053004386_iOS

ね、カンタンでしょ。

 

以上、参考にしてもらえたら幸いです。

フォローする

お問い合わせ

ウェットスーツ・フィンのサイズや手銛のオーダー、またはこれから魚突きを始めるにあたってのご相談など、お問い合わせはお気軽にどうぞ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.